西京焼きとは
米麹を多く使用することで豊かな甘みを持たせた「西京みそ」と呼ばれる白味噌に、肉や魚を漬け込む「西京漬け」。
この西京漬けを焼いたものを「西京焼き」といい、伝統的な日本料理でありながら、家庭でも手軽に味わえるものとして親しまれています。最近ではスーパーなどでも比較的簡単に西京漬けの商品を見つけることができます。
さて、このように、身近な食材として普及している「西京漬け」の「西京焼き」ですが、実際に料理してみると、焼き方がちょっと難しい、と感じる人が多いようです。
塩鮭などの場合は、魚焼きグリルに入れて、焼き時間さえ注意していれば、誰でも簡単にほぼ失敗なく焼くことができます。
しかし、甘みのある味噌が塗られている西京漬けは、塩鮭などよりも焦げやすいのです。そのため、中まで火が通る前に表面が焦げてしまったりすることも…。
また、せっかく焦さずに焼けても、グリルの網に身がくっついてしまい、取り出す時にポロポロ崩れてしまった、なんていう失敗をしてしまうこともあります。
おすすめの焼き方
魚焼きグリルで西京焼きを料理する場合には、グリルの網の上にくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷き、さらにアルミホイルに薄くサラダ油などを塗ってから西京漬けをのせて焼くのがオススメです。
火加減は両面焼きグリルの場合は中火で8〜10分ほど、片面焼きグリルの場合は中火で6〜7分、表面に焦げ目ができたらひっくり返してさらに3〜4分焼きます。
普通の焼き魚と比べるとどうしても焦げ目が多めにつきますが、焦がすことで味噌の香ばしさが際立ちます。魚焼きグリルでなくオーブンなどで焼く場合も、同様の方法で焼くことができます。
ちなみに、西京焼きの料理法で最も簡単なのは、フライパンで焼く、という焼き方かもしれません。フライパンで焼く場合は、フライパンにクッキングペーパーを敷き、その上に西京漬けを置いて片面弱火で6〜7分、ひっくり返して3〜4分ほどでOKです。このやり方は、後片付けも楽チンなのでオススメです。